高志の国文学館企画展「富山が生んだ直木賞作家・源氏鶏太 展」
◆会期:2026年1月17日(土)~3月9日(月)
◆会場:高志の国文学館(〒930-0095 富山市舟橋南町2-22)
◆開館時間:9時30分~18時00分(観覧受付は17時30分まで)
※1月17日(土)は開会式のため、10時00分に開場
◆休館:毎週火曜日、2月12日(木)
◆料金:一般400円(320円)/大学生200円(160円)/前売り一般320円
※()内は20人以上の団体料金。企画展観覧券で常設展もご覧いただけます。
※小・中・高校生及びこれに準ずる方、各種障害者手帳をお持ちの方は無料。
◆主催:高志の国文学館
◆共催:北日本新聞社、北日本放送
関連イベントの申込みも受付中!
詳細は文学館ウェブサイトをご覧ください。
https://www.koshibun.jp/?tid=100969
花には水を、人には愛を、生活にはユウモアを (源氏鶏太)
~富山が生んだ直木賞作家・源氏鶏太の足跡をたどる企画展
『三等重役』などのベストセラーで「サラリーマン小説」という新しい分野を開拓し、富山県初の直木賞作家となった源氏鶏太(1912~1985)。近年では、山内マリコによる『青空娘』の解説が人気を呼び、その後文庫の復刊が相次いだことで改めて評価されています。
源氏は富山商業学校卒業後、住友合資会社に入社し、約 26 年にわたって勤務を続けながら、サラリーマン生活の悲喜こもごもをあたたかく見つめたユーモアあふれる作品を次々に発表。勧善懲悪という自身の理想を反映させつつ、時代に即したその作品は読者の共感を呼び、小説を原作とした映画やテレビドラマも数多く作られました。生き生きとした会話で読ませる文体とストーリーの面白さは、今読んでも色あせない魅力があります。晩年は、サラリーマンの怨念や人間の心の闇を描いた「妖怪小説」へと関心を寄せていきました。
本展では、源氏が生み出した代表作・話題作を中心に、作品世界の魅力や作家活動の歩みについて、自筆原稿や挿絵原画、写真、朗読などによりひもときます。あわせて、本名の田中富雄で詩を書いていた若き日の文学活動について、当時の貴重なノートや掲載誌などによりご紹介します。人間の善悪を描き出す源氏鶏太の文学世界をぜひお楽しみください。



